薬剤師って何してる?

薬剤師って何してるのか、患者様のよくある質問等の雑記ブログです

ワクチンが打てない時期?薬?

冬に入りインフルエンザワクチンや新型コロナのワクチン開発など、

ワクチンに関するニュースをよく目にします。

 

そこで、ワクチンと相性悪いことってどんなことか見てみましょう。

 

結論としては、気になることは主治医と相談ですね。

 

まず、ワクチン全般ですが、発熱、急性疾患が発症時は向いていません。

乳幼児はワクチンをうつタイミングがシビアです。今は予防接種カレンダーなどもありますから確認していただくといいかと思います。

参考サイト:日本小児科学会予防接種スケジュール

www.jpeds.or.jp

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

薬を飲んでいる場合は伝えましょう。

ここは基本の話。

 

ここからワクチンとの相性

インフルエンザワクチン→卵アレルギーの方✕

(卵アレルギーでも卵を食べられる方などは接種できますが確認しましょう)

インフルエンザワクチン作成時、鶏の卵を使用して製造する為卵タンパクが微量残像する影響です。

ちなみにインフルワクチンは不活化ワクチンであるため、妊婦さんも主治医に確認すれば接種可能です。

 

麻疹風疹などの生ワクチン

 →妊婦✕ 免疫抑制剤服用している△or✕ 自己免疫疾患患者さん△or✕

妊婦さんでは生ワクチン接種による胎児への影響を無視できない為、基本接種できません。

ネフローゼ潰瘍性大腸炎、SLEなどで免疫抑制剤を服用している場合は、生ワクチン接種は向いていません。

例:ネオーラル(シクロスポリン)、イムラン(アザチオプリン)、高用量プレドニゾロンなど

免疫抑制剤の量や免疫の程度などにより接種も可能な場合ある為、主治医に相談しましょう。

悪性腫瘍、原発性免疫不全症などの患者さんに関しては、細胞性免疫・液性免疫の何が低下してるかによって変わるので主治医に相談しましょう。

 

ちなみに、今話題の新型コロナのワクチンはRNAワクチンが主流で開発されているようです。(2020年11月現在)

生ワクチンではないので、薬との影響はどうなるんでしょうね。注目したいところです。