ワクチン副反応体験記~2回目~
先日、2回目のコロナワクチン接種を行いました。
打った直後は痛みはそこまで1回目と変わらなく感じました。
腕の痛みは段々と強くなり、1回目よりは強く出ました。
一番強く出たのは発熱でした。
一時的に38.5℃、倦怠感もあり1日何もできませんでした。
次の日も37.5℃程度。解熱剤が手元にあったため、使用しそのくらいになりました。
10~30代の方はワクチン接種から2日間程度体調が戻らないと考慮した方がいいかもしれません。
これからワクチン接種する方は、事前に雑炊のレトルトやポカリスウェット等の体調不良時に向いた簡単な食事を用意した方がいいと思います。
打つ前日もしっかりとした睡眠をとるなど体調を整えておきましょう。
周りの副反応を見ると1.腕の痛み 2.発熱 3.頭痛 がメインであると感じています。
副反応について語りました。
しかし、コロナの症状に比べれば、副反応は軽いものです。
デルタ株の流行により、若年層にも感染が広がっています。
やはりワクチンを打った方が安心と言えます。
新しく作られたワクチンだから長期的な毒性は分からないと言われていますが、
コロナの後遺症も同様です。
ワクチンについてデマも多く言われていて、何が正しいか判断しかねるかと思いますが、個人的には受けた方がよいと思います。
ウイルスは移り続けるほど、変異する可能性が高まります。
皆で感染を抑えることがこれ以上状況を悪くさせないことの第一歩です。
経済対策は政府に頑張っていただくしかありませんが…。
ワクチン1回目を打ってみて。
コロナワクチンが日本でも接種が少しずつ進んできていますね。
私も1回目を打ってみたので、感想や副反応について記したいと思います。
私はアレルギーは花粉とキウイフルーツがあります。
今まで予防接種でアレルギーが出たことはありません。
さて、打った直後はじんわり痛みがでました。
以前にB型肝炎ワクチンを筋注したことがありましたが、それと同じ感覚でした。
液量が0.2mL多いからかB肝の方が筋肉をかき分けてくる感覚がありました。
打って5分後は痛みはありましたが、15分の待機が終了する頃には痛みがなかったです。
打ってから3時間、肩を上げようとすると筋肉痛がするようになりました。
その後はその筋肉痛のまま変わらず。
打って24時間ほど経過した後、37.0~37.6℃の微熱がありました。ややけだるく熱っぽい感じですね。
これ以上発熱しても困るので、アセトアミノフェン300㎎を服用しました。その後は熱っぽさもなく落ち着いています。
打って36時間ほど経過し、打ってから2回目の朝ですが37℃とやや熱っぽさが残る状態です。
以上が私の1回目のコロナワクチンの感想になります。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/documents/oshihetevaccine1pdf.pdf
長野県新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームが非常にわかりやすく解説をしています。(情報は2021年4月時点のファイザー製ワクチン接種を対象とした解説になっています)
ご一読しておくとコロナワクチン接種の流れが分かりやすいでしょう。
小出し疑問 2回目
①サインバルタってなんで朝食後?
割と精神的症状に使用する薬は夜に使用することが多いイメージです。
しかし、サインバルタは朝食後に使用することが基本とされています。
この理由は、就寝前に飲むと小腸に届くまで時間がかかり、
吸収が低下、遅延すると海外の試験で分かっている為。
これを受け、日本では朝投与の試験で調査してるようですね。
ちなみに、空腹時でも吸収は低下するという結果があるようです。
②HbA1cと平均血糖値の関係?
生活習慣病の代表格、糖尿病。
その具合を確認する血糖値とHbA1cという検査数値があります。
血糖値は食事後上昇し、徐々にまた低下します。
糖尿病になると食後血糖値がとても高くなったり、
高いまま下がりにくくなったりします。
たまに空腹時の血糖値を測定すると正常ですが、糖尿病と診断される方がいます。
それは食後血糖がとても高くなり、平均するととても高くなってしまう為になります。
そこで、直近2~3ヶ月の平均血糖値を反映するとされるHbA1cという数値がよく確認されます。
数値の対応については以下
意外と、HbA1cが1ポイント変わるだけで、平均血糖値は大きく変わります。
疾患や年齢等からDrの判断による目標値があります。
数値を目標に向けて維持することを意識していきましょう。
ちなみに、血糖値を下げる為には、バランスの良い食事を腹8分目で食べることと
無理ない範囲のちょっとした運動が大切です。
海藻や野菜など食物繊維類から食べ、短時間にドカ食いはしないようにしましょう。
まずは間食を減らすなどできる範囲から食事改善を意識しましょう。
運動は30分ウォーキングする等無理ない範囲で自身で決めて行っていきましょう。
糖尿病の新薬、世界初の経口GLP-1受容体作動薬という薬。
糖尿病治療薬の新しい薬が2月頃発売されました。
その名もリベルサス。
今まで注射でしかなかったGLP-1受容体作動薬というタイプの薬がありました。
ビクトーザやトリルシティなどといった注射を使っている患者さんもいらっしゃると思います。
そのお薬の仲間で新しく飲むタイプが生まれました。
まずGLP-1受容体作動薬って?
GLP-1と受容体いうのは、グルコースという血糖の量に合わせて
インスリン(血糖値を下げる体内物質)を出す膵臓の細胞に備わってる機能みたいなものです。
その受容体を動かす薬なんですね。
発売後、1ヶ月程の副作用報告が出ました。主にみられるのは吐き気のようです。
今後も副作用頻度については要確認ですね。
他のGLP-1受容体作動薬には食欲低下があるから体重が落ちるといわれることありますが、今回はどうなるんでしょう?
今までこのタイプの薬は注射で使われていましたが、
今回口で飲むものができたことが画期的です。
新しいからこそやや制約もあります。
①胃の内容物があると吸収低下
→1日の初めの食事の前に飲む。食事、飲水は薬を飲んでから30分禁止。
コップ半分くらい(120mL以下)の水で飲む。
②噛んだり、割ったり、砕いたり禁止
③1錠で飲む。14㎎にする為7㎎2錠等は禁止。
④PTPシートのミシン目以外で切るの禁止
薬局としては①,④が中々特殊と感じますね。
もしこのリベルサスを飲むことになったら、ミシン目以外で切れてないか要CHECKです。
医療機器ってどんなの?
医療で使用する特別な器具の中に医療機器というものがあります。
言葉としては結構お堅めですが、身近なところに医療機器は溢れています。
定義
医療機器とはざっくり言うと以下の通りです。
①人間、または動物に使用する
②病気の診断、治療、予防に使用する
③身体の構造、機能に影響を及ぼす
例としては、レントゲン装置、ペースメーカー、電子体温計、コンタクトレンズなどになります。
区分
医療機器は沢山種類があり、
人体への影響度や役割が大きく異なっています。
その為、医療機器はクラス分けがされ、取り扱われる場所等を分けています。
例の機器なら聞いたことがあるものがいくつかあるでしょうか。
薬局で購入できるものも多くあり、医療機器は様々な場面に必要なものです。
コンタクトレンズは結構様々な方が使用されていますが、
医療機器の中でも高度管理に含まれます。初めて習った時は驚きました。
ちなみに、目薬に含まれている防腐剤の中には、コンタクトレンズを変形させたり、吸着したりしてしまうものがあります。
コンタクトの上から使えるか一度確認してから使用しましょう。
また、昨今話題のパルスオキシメーターも医療機器です。
区分は管理医療機器に含まれます。精密なものですから
特定保守管理医療機器という修理・点検に専門知識・技能が必要な機器とされています。
非接触型体温計や電子血圧計、自己血糖測定器等
様々な医療機器が薬局で購入できます。
何か気になるものがある際は健康相談を兼ねて相談してみてもいいかもしれません。
フレイルって何?
超高齢者社会になり久しい世の中、在宅訪問とい医療の形が当たり前になりました。
足が悪く家から出られない等の要介護の状態の方々にも医療を届ける為、大切な医療体制だと思います。
そんな在宅等のお話の中でよく出てくる「フレイル」という単語があります。
一時期世に定着しそうでしなかった単語である印象です。
フレイルとは健康な時と要介護の中間の状態を示します。
筋力の低下や関節の痛みによる身体機能、活動性の低下や
認知機能の低下や独居による精神的問題が見られる状態です。
フレイルの原因は低栄養が挙げられます。
加齢に伴い筋肉量や食事量が低下してしまい、低栄養になり更に筋量が低下し…を繰り返してしまいます(フレイルサイクル)
このフレイルサイクルからの脱却が要介護の回避に大切です。
現在、コロナの影響により運動や外出がしにくい状況にあります。
より一層フレイルサイクルに注意する必要性があります。
また、間食が増え糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病にも注意が必要です。
フレイルの診断
フレイルの診断として体重の低下などがあります。
フレイルの予防
フレイルサイクルからの脱却のため3つの柱を意識することが大切です。
①食事・栄養
・1日3食毎食バランスよく食べる。タンパク質(大豆製品、肉、魚)やビタミンD(キノコ、魚介、卵)、カルシウム(牛乳、乳製品)等を意識すると良いでしょう。
※飲んでいる薬や持病によって制限などもありうるので、気になる際は管理栄養士などに相談しましょう。
・定期的な歯科受診(よく噛む)
②運動
・ウォーキング(背筋を伸ばす。今より少し早めに歩く意識)
※水分補給をする。無理ない範囲で行う
・家で行えるストレッチの活用
③社会活動
・友人と食事。一人ご飯が毎日続くことを避ける
・電話などの活用
・地域活動への参加
※コロナ感染対策を徹底した状態で行いましょう
以上の3つを意識し、健康寿命を延ばしていきましょう
検査値って結局なんなん
病院だけではなく薬局でも、検査値を用いて患者さんとお話しする時代になっています。
そう変わってきた今、処方箋に検査値が載っていることも珍しくありません。
でもあの検査値の上下を見て、あんまりよく分からない患者さんも多いと思います。
検査値を分かりやすくまとめていらっしゃる病院HPがあったのでご紹介です。
コレステロールも以前は悪玉、善玉等とどと呼ばれてきました。
今ではLDL,HDLという表現でバランスが大切とされています。
血糖値は空腹時血糖値や2ヶ月程の血糖値平均を表すHbA1cなどがあります。
血糖値はいいのにHbA1cが下がらないなという方は、食後血糖値がとても高い場合があります。
その場合は1,5-AGという検査値を見ると良いです。この検査値は食後血糖値を反映しています。
逆に、血糖値が悪くHbA1cが低い方は貧血気味(Hbが低い)か急激に血糖値が悪化した等の理由が考えられます。