糖尿病の新薬、世界初の経口GLP-1受容体作動薬という薬。
糖尿病治療薬の新しい薬が2月頃発売されました。
その名もリベルサス。
今まで注射でしかなかったGLP-1受容体作動薬というタイプの薬がありました。
ビクトーザやトリルシティなどといった注射を使っている患者さんもいらっしゃると思います。
そのお薬の仲間で新しく飲むタイプが生まれました。
まずGLP-1受容体作動薬って?
GLP-1と受容体いうのは、グルコースという血糖の量に合わせて
インスリン(血糖値を下げる体内物質)を出す膵臓の細胞に備わってる機能みたいなものです。
その受容体を動かす薬なんですね。
発売後、1ヶ月程の副作用報告が出ました。主にみられるのは吐き気のようです。
今後も副作用頻度については要確認ですね。
他のGLP-1受容体作動薬には食欲低下があるから体重が落ちるといわれることありますが、今回はどうなるんでしょう?
今までこのタイプの薬は注射で使われていましたが、
今回口で飲むものができたことが画期的です。
新しいからこそやや制約もあります。
①胃の内容物があると吸収低下
→1日の初めの食事の前に飲む。食事、飲水は薬を飲んでから30分禁止。
コップ半分くらい(120mL以下)の水で飲む。
②噛んだり、割ったり、砕いたり禁止
③1錠で飲む。14㎎にする為7㎎2錠等は禁止。
④PTPシートのミシン目以外で切るの禁止
薬局としては①,④が中々特殊と感じますね。
もしこのリベルサスを飲むことになったら、ミシン目以外で切れてないか要CHECKです。